色修正 vs 版修正 – 生産で必ず通る道
2019年7月12日商品の生産をしていると、データ上では気づかなかった点が、実物サンプルで初めて気づき、「修正したい!」となることが多々あります。
指定した色で確かにプリントはされたものの、下地の色に重ねた際に暗く見えてしまったり、、、
PC画面上では問題なく見えたのに、実際の仕上がりでは文字が潰れてしまったり。。。
この「修正」は、商品の生産をする上でどうしても通らなくてはならない道でもあります。
そこで出てくるのが「色修正」なのか、「版修正」なのかという違いです。
色修正は簡単にできる
基本的に、プリント「色」のみを変更する場合は簡単にできます。
というのも、大量生産品のプリントには、「版」を作成して、そこにインクを載せてプリントします。
イメージとしては、ハンコを作って、そこに色をつけてポンポンと押していく感じです。
そのため、もしプリント「色」を変更したい場合、単にインクの色を変えるだけで済むのです。
一般的に、「色」のみを変更する場合、特に追加費用無しで修正が可能です。
版修正は結構おおごと
もし、版を作ってしまった後に、デザインそのものを修正する必要がある場合、版修正をしなければならず、それは結構なおおごとです。
プリントに使われる版の素材は、金属だったり、シリコンだったりと様々ですが、先程も述べたように、イメージとしてはハンコを作るようなもの。
例えば、印鑑に彫った名前の漢字が間違っていたら、簡単に直せるでしょうか?
答えはNOです。
もし印鑑を修正するのであれば、一度掘ったところを全て平らに削って、新たに彫り直しになるでしょう。
これはプリント用の版にも同じことです。
版に修正がある場合、最初から作り直しとなってしまい、もちろんコストも、新たに版を作成する分だけかかってしまいます。
もし修正箇所がほんの小さな修正で、版の型を削ったりして、多少の調整で済むのであれば、その調整費用のみで修正できることもあります。
ですが、ほとんどのケースで全て作り直しになることが多く、版調整のみで済むならラッキーと言えるでしょう。
まとめ
- 色修正 = 簡単にできて、基本的に追加費用無し
- 版修正 = 基本的に版ごと作り直しになり、コストもかさむ
いかがでしたでしょうか?
版修正はコストも時間も多くかかってしまうので、デザインを入稿する前に、よくチェックする必要があります。
また製法上、あまり小さすぎる文字が出ないなどの制限もあるため、デザイナーさんはそういったことにも注意して製版しましょう。
どれくらいの文字までなら綺麗にプリントできるのか等は、以下の記事にてご説明しています!